第6回「スモールスタート」
本コラムシリーズは第5回目「設備との連携」を最後としましたが、私共のMES導入セミナーでお客様から「スモールスタートで始める場合どのような方法がありますか」との質問を受けました。どこから手を付けるかは、非常に重要な選択だと感じましたので、第6回として話題にしたいと思います。
よく耳にしたり、提案したりする「スモールスタート」。一方で、「スモールスタート」のメリット、デメリット両方が書かれた文書は多くありません。
本ブログでは、教科書的ではない、実プロジェクト経験者ならではの説明をします。
MESを導入する場合、対象工場の全品種を対象に、必要な全機能を網羅したMESを一括で導入する方法がありますが、費用、スケジュールともに大きくなり、かつ業務インパクトも大きく、失敗した場合のリスクが非常に大きくなります。これを避けるために、範囲を縮小したスモールスタートをとることもあります。スモールスタートを考える場合、製造・在庫といった業務範囲で絞る場合と、品種・ライン・工場といった製造対象範囲で絞る場合の2パターンがあります。
目次
- スモールスタートについて
- スモールスタートその1 業務範囲の絞り方
- スモールスタートその2 製造対象範囲の絞り方
- 要件漏れが未然に防げるスモールスタート
- スモールスタートのデメリットにも注意が必要
- MES導入のお悩みにお答えする構想支援サービス