世界中の多くの化学会社と同様、日本触媒も、ステークホルダーの要求や各国の規制に加え、将来的な展望に後押しされる形で、 持続可能性への取り組みを強化しています。「テクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」というテクノアメニティは、同社のミッションの中で大きな位置を占めています。 2030 年までに CO2 排出量を 30% 削減し、2050 年までにある程度のカーボンニュートラルを達成することを目指しており、 そのために、生産工程を改善し、触媒の効率を向上しています。
この取り組みの一環として、欧州の子会社である NSE は先日、高吸水性ポリマー用アクリル酸(紙オムツの製造の主要材料)の製造に使用する、バイオマス由来のプロピレン原料の認証を取 得しました。
日本触媒は、ラボにおける実験、モデリング、性能評価からデータを取得、分析、統合するための、より効率的で正確な方法を必要としていました。2016 年より 6 年間、日本の NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主導する、基礎材料設計技術の共同研究開発に参加しています。この取り組みの目的は、製品および工程開発に必要なラボでの実験の回数を減らし、経験や勘に頼る、従来の材料開発にかかる期間の5%にまで開発期間を短縮することなのです。